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Reinhart and Rogoff(2010, NBERwp15639)

44の先進国・途上国の200年くらいの新たなデータセットを用いて,国債と成長率,インフレ率の関係を調べる.

<結論>
1.国債残高/GDP比が90%未満の国は,国債残高と成長の関係は薄い.90%を超すと成長率の中央値は1%ほど下がる.(平均成長率はもっと下がる)

※先進国も途上国も90%を境に変わる


2.途上国は先進国より(成長率に影響を与える)外国債の境界値が小さい.
GDP比60%を超えると2%くらい成長率が下がる.


3.先進国グループでは,国債残高とインフレ率の間に関係はあまりない.
一方,途上国では国債残高が増えるにつれてインフレ率も上がる傾向.

※アメリカでは,GDP比国債残高が高いとインフレ率も高くなる.

<ポイント>
長期的な分析,途上国の分析を可能とするより新しいデータセットを作り,それを
利用した分析となっている.

※新しいデータセットはReinhart and Rogoff(2008, 2009)によって提供されているもの?

・外国債は先進国では自国通貨建てな一方,途上国では外国通貨建て.→結果に影響するかも?

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研究とチームワーク

遅ればせながら,あけましておめでとうございます.
本年もよろしくお願いいたします.
(…もう15日だし…)

いつも言ってますが,もう少し頑張って更新できるようにします…



さてさて,授業の発表のついでに,最近Jonesの論文をちらちらと見ています.
Jonesといっても,

  • scale effectのJonesでもなく
  • Jones and ManuelliでおなじみのあのJonesでもない

別のお方です.

様々な研究分野に関するInnovator, researcherの研究をしているようです.

近年のR&D活動を見るに,「1つの研究にかかわる人数(=チームの大きさ)は,研究の分野を問わず,年々大きくなりつつある」というのがおおまかな主張です.
2007年のScienceでは,理系・文系問わず,研究のチームサイズが年々上昇しているというデータを提示しています.

※もちろんScienceの論文も共著ですw Wuchty, Uzziらの3人で書いてます.

やはり共同研究というのは,時代の流れなのでしょうかね.

ちなみに2009年のRESで,チームサイズなどのデータと整合的なR&D成長モデルを作っています.
仕組みはJones(1995, JPE)そのものですけどねー.

今後の日本経済にとっても,知識・技術と経済成長の話は大変重要でしょうし,
とても面白そうなお話ですよねー.

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